皆様初めまして。

広瀬研に所属しておりますM2の大川原と申します。

今回、初めてブログを担当させて頂きます。

 

まずは自己紹介から。

 

私は首都大学東京を卒業し

理学療法士として聖路加国際病院で

5年間勤務していました。

 

また、都内の大学アメフトチームのメディカルトレーナーも兼務する機会を頂き、病院と部の双方でスポーツ医学に携わる中で、より現場に近いところでスポーツ医学に関われるように研究・勉強をしたいと思い、広瀬研究室の門を叩きました。

現在、修士の2年目になります

 

 

 

さて、世間ではGWも終わり、

新入社員・新入生もそろそろ新たな生活に馴染み始めてきているところでしょうか。

 

我らが広瀬研究室にも4月から新たに

 

 ・修士課程 5

 ・博士過程 1

 

の新入生が加わりました。

 

新入生が入ると、新入生だけではなく受け入れるこちら側も非常に良い刺激を受けますよね。

今年度初回のゼミでは私が発表しましたが、

新たな意見も沢山もらえて

改めて身の引き締まる思いになりました。

 

さて、その新入生ですが、それぞれのバックグラウンドはバラエティ豊かで

非常にオリジナリティの強いメンバーが入ったなという印象です。

 

そこで今回は今後進学を検討している方々の参考になるよう

今年度の新入生の紹介をしてみたいと思います。

 

【修士】

吉村茜

出身学部:北海道教育大学

健康スポーツ科学を学ぶ一方で、治療院でのトレーナー活動を経験。

その活動の中で、コンディショニング手法の科学的根拠を明らかにしたいという思いから広瀬研究室を志望

 

村田健一郎

出身:広島国際大学

理学療法士として6年間スポーツ整形外科で勤務し、特に育成年代のスポーツ外傷に興味を持ち大学院進学を志望。現場に還元できる研究を早稲田の充実した設備で進めるために広瀬研究室を希望

 

周藤滉平

出身;早稲田大学(広瀬ゼミ出身)

大学2年までプレーヤーとして野球を続けていたが、

学部ゼミの広瀬研での勉学を通じてアスレティックトレーナーとしての活動を目指すことに。

現在は高校アメフト部でのトレーナー活動もしている。

学部ゼミ時代に広瀬研の先輩の活動を見て、この環境で一層勉学に励み、

また根拠のある正しい情報をスポーツ現場に伝える役割も担いたいという思いから広瀬研を選択

 

丹羽梨都

出身;早稲田大学(他ゼミ出身)

学部時代は漕艇部、オール三菱ライオンンズの学生トレーナーをそれぞれ経験。

その活動を通してスポーツ救急体制・スポーツ突然死に興味を持ち、進学を決意。

スポーツ現場での実践経験を研究に結び付けられる環境に身を置くために広瀬研を志望

 

増田雄大

出身:早稲田大学(広瀬ゼミ出身)

過去に早稲田大学ラグビー部の学生トレーナーを経験し、

現在も國學院大学のラグビー部のトレーナーとして活躍する中で、

アスレティックトレーナーとして現場と研究を両立したいという思いから広瀬研への進学を決意

 

【博士】

柳岡拓磨

出身:東京学芸大学・大学院

学部時代にサッカー部に所属していたが、負傷によりプレーを断念。

その後の審判員としての活動を通じて、コンディショニングについての疑問が生じて研究を進めることに。

より設備の充実した環境で、より現場に即した研究を進めるために広瀬研を志望

 

 

こうしてみると、

『トレーナー活動・現場』

『設備・環境』

『根拠(≒エビデンス)』

といったワードが共通項として浮かび上がってくることに気づきます。

 

 

我々広瀬研究室では新入生を新たに迎え、

 

 

①トレーナー活動を含めたスポーツ現場での活動を通じて生じた疑問・仮説を

②充実した設備・環境を利用して

根拠のある、臨床応用可能な知識・真理とするために

 

 

今後も研究・現場活動に励んでいきたいと思います!

 

駄文長文失礼しました。

私の研究内容に関してはまた後日機会があればご紹介させて頂こうかと思います。

 

 

(参考までに、先日のゼミでの博士課程の峯田さんの発表時の写真を掲載しておきます。この日も活発な討論がなされました。因みに左端に写っているのは聴講生のRaldyです)

 

広瀬研究室 M2 大川原 洋樹

先月、アメリカのカリフォルニア州に行ってきました。広瀬先生が現在アメリカで1年間研究をしていらっしゃるのでお会いするために。

アメリカといえばスポーツ医科学の最先端のイメージですよね。論文を読んでいても、アメリカで研究された良質な論文に出会うことは多々あります。周りの先輩方、同期、後輩もやっぱりアメリカに留学される人も多いです。

そんなわけでみんなの憧れの地(?)アメリカで感じた

日本とアメリカの違い

についてつらつらと書いていこうと思います。

 


文化的違い

スポーツ観戦、スタジアムの見学等を行ってきました。そこでまず感じたのが、

みんなが楽しめる仕組みがすごい!

ということ。

まずサッカーのスタジアムのゴール裏にバーがあるんです。屋内でなく、普通に観客席の延長線上に。
なので席を立って、そこでビールやワインを買って、なんならそのカウンターで飲みながら試合観戦ができるんです。
まあ屋外そのままっていうのはカリフォルニアの気候(雨季以外はほぼ雨が降らない)があってこそかもしれませんが。

そしてアイスホッケー、大学バスケの試合を見に行きましたが、お祭りですねお祭り。笑
観客が「楽しませてもらいに来てる」のではなく、「楽しみに行ってる」感じ。
最たる例があの、ちょっとプレイが中断したときにカメラで抜かれたときのダンスとか。なんなら子供たちはあのダンスのために行っているくらいの勢い。

まああれをそのまま日本でやると照れくささから変な空気になるかもしれませんが...(笑)

 


環境の違い

大学のトレーナールーム、トレーニングルームの見学にも行かせていただきました。

 

最先端の物理療法の器具。ずらりと並ぶ大量のベッド。初めて見るトレーニング機材。。。

 

どれもあればすごく便利なものばかりで、やっぱりスポーツにかける熱、規模の違いを感じました。

 

しかし、「あればすごく便利」なものは多かったのですが、決して「それがなければできない」とは感じませんでした。

 

結局、選手のケア、リハビリも、トレーニングも、まずは

怪我の場合はきちんとした評価、原因の特定。トレーニングの場合は適切な目標設定、計画。そしてそれらを改善、達成するための解剖学、生理学の知識。

 

それらに加えて、「あればすごく便利なもの」があればより効率的に進めていくことができるという話。

物によってはアイディア次第ですぐに代用のききそうなものもありました。

 

まあ正直な話、とてもうらやましい環境でしたが... 笑

 

 

 


最後に

文化的な面も、環境的な面も、アメリカのほうが進んでいるなと感じたこと、見習うことは多くありました。しかし、日本でも今からできること、なんなら日本のほうが優れているんじゃないかということも多く感じました。

 

また、スポーツ施設の他にも、広瀬先生には1週間、様々なところに連れていっていただきました。

 

先生、お忙しい中本当にありがとうございました!

 

(2016年度修士課程卒業)佐々部

 

 

夏季のサッカー試合時のハーフタイム冷却について!!

ご無沙汰しております。

ブログ更新を大分怠けてしまいましたが、久々に書き込みたいと思います!(^^)!

更新を怠けている間には、卒論や修論、博論の提出があったのですが、広瀬研は無事に全員提出することができました。

私も無事に終わりホッとしています(*´ω`*)

大変だったなぁ(笑)。

 

さて、本日は2年間研究した私の修論の内容を紹介させて頂きたいと思いますー(^O^)

私の研究は簡単に言うと、「夏季のサッカーの試合のハーフタイム時に飲水だけでなく、送風によって身体外部からの冷却も行ったら、後半元気になるかな?」っていうことをテーマにしていました!!

 

暑い環境下では常温以下の環境下と比べて疲れやすいことは皆さんも経験的に何となく分かると思います。

この原因が核心温の上昇によるものであることは前回の投稿で説明させて頂きました。

 

そこで、私は夏季に主要な国際大会が開催されるサッカー競技に着目して、ハーフタイムに常温水での飲水に加えて10分間の送風冷却を行ってみました(^^)v

その結果、核心温は平均で0.66℃低下し、最も低下した人では1.08℃も低下しました!!

この低下は非常に大きな低下なのです(`・ω・´)!!

 

これまでにハーフタイムの冷却に関する研究報告は少ないですが、水や氷といった冷却手法が採用されており、これらの冷却手法では私の知る限りでは有益な核心温の低下に繋がっているものは認められません。

加えて、運動前に予め冷却によって核心温を低下させることで、核心温の蓄熱容量を増大させることを目的に行われた研究では、30-60分に亘り水を使った冷却手法で0.3℃低下、20-30分に亘り送風冷却に霧吹きも組み合わせて0.4-0.5℃の低下、5-20分に亘り氷を使った冷却では効果無しと報告されており、これらの比較からも私の研究では10分間という極めて短時間の冷却で非常に有益な冷却効果がもたらされたといえます。

 

この有益な冷却効果がもたらされた理由として考えられることは、ハーフタイム時の冷却は運動前に行う冷却とは異なり、前半に十分な運動を行っているので、多量の発汗が発生しています。そのため、前半に生じた発汗による気化熱に加えて、対流、伝導、放射の熱放散経路全てを送風冷却によって効果的に用いられた結果であると考えます(ヒトの熱放散に関しては前回の投稿をお読みください)。

 

さらに、この核心温の低下に伴って持久的運動能力の指標である心拍数も冷却中から後半30分程度まで低下が持続しました。

よって、持久的運動能力が強く求められるサッカーにおいては、後半の運動能力に大きく貢献すると考えられます。

 

このことから、夏季のサッカー試合時には飲水のみではなく、送風による身体冷却も組み合わせて行う事で、疲労の根本的な原因と言われる核心温の低下に繋がり、それによって心拍数の低下が誘発され、試合後半の運動能力を改善する可能性が高いことが明らかになりました。

 

これは最新の知見です!!

皆さんも夏季の運動時には是非試してみて下さい(*^^)v

 

私は無事に卒業できましたので、これが最後の投稿という事になりますが、

今後も広瀬研のブログが更新されると思いますので、お手すきのお時間がありましたら閲覧頂ければ幸いです。

 

坂井禎良

 

スポーツ科学とは?

みなさん、スポーツ科学ってご存知ですか?

スポーツに携わっている人ならなんとなく聞いたことありますよね? 


そもそも科学というのは「一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動。また、その成果としての体系的知識(Goo辞書)」というものです。よくわかりませんねまったく。

要するに「ものごとの仕組みを解き明かして分かりやすくまとめる」のが科学です!

 

じゃあ何のためにそんなことすんの?ってなりますが、競技スポーツの場合、その目的の1つにあるのが「勝利」です。もちろんスポーツからは勝利以外にもたくさんの素晴らしいものが得られます(健康、それ自体の楽しみ、コミュニティの形成...etc)。しかし、スポーツの中でも「競技スポーツ」となってくると、勝つこと、高いパフォーマンスを発揮することが大きな目的となってきます。今回は、その前提のもとにお話をさせていただきます。

 

まず、図をご覧ください。

 試合に勝とうと思ったら、戦術、戦略、技術、体力、怪我のない元気な身体が必要になってきます(メンタル、栄養等もありますが、ここでは割愛させていただきます)。

 例えばサッカーで、「ここでA君が裏に抜けてフリーになるからB君がパス、A君がシュート」という戦術があるとします。その戦術を達成するためにはA君が裏に抜ける技術、スピード(体力)、B君のパス(技術)、A君のシュート力(技術)が必要ですよね?そして、強いパス、シュートにはしっかりとした筋力(体力)が必要ですよね?そしてそれらを万全な状態で行うには怪我のない元気な身体が必要になってきます。でもそのことについてすべて網羅している指導者ってなかなかいませんよね。だから1つのチームには複数のスタッフがいて、違った分野の【科学】を学んでいるのです。

 

戦術、戦略を担うのはアナリスト、コーチ。

技術を教えるのはコーチ。

選手の体力を高める専門家はS&C(ストレングス&コンディショニングコーチ、フィジカルコーチ、トレーニングコーチ)。

怪我を治すために選手をサポートするのがドクター、治療家。

そして怪我からの競技復帰、再発予防、さらなるパフォーマンスの向上を包括的にサポートするのが私たちアスレティックトレーナー(AT)です。

 

スポーツ科学というのは、(競技スポーツの場合)勝利に向けて必要なこれらの分野のことについてそれぞれ研究していくこと。

そして私たちスポーツ科学研究科アスレティックトレーニング研究室では、怪我の予防(再発予防)やパフォーマンスの向上についてのトレーニング、「アスレティックトレーニング」を研究しているのです。

そしてこのブログの目的は【アスレティックトレーニングを世間に広めること】です。

そのアスレティックトレーニングの詳しい内容については次回以降の記事でまた説明していきます!(1つの記事で語れる内容ではないので...)

 

これからもスポーツ科学、アスレティックトレーニングについてのトピックを発信していきますのでよろしくお願いします!

 

 

ご質問等ありましたらコメントよろしくお願いいたします。

1人でも多くの人々に読んでほしいので、ツイッターやFacebookで拡散していただけると助かります(^^)

 

修士課程2年

佐々部孝紀

 

温度と疲労の関係について。

最近は梅雨だからなのか、雨が多いですね(´・ω・)

梅雨が明ければ本格的に夏が到来なわけですが、夏といえば気温も上がり暑くなりますよね((+_+))

 

暑い時は疲労状態になりやすいですが、何故なのかご存知でしょうか?

実は、高い外部環境下においては、運動の有無に関わらず、体温が『約40℃』に到達すると疲労状態に至ることが科学的に証明されているのですΣ(・ω・ノ)ノ!

温度と疲労は非常に密接に関係しているのですね。

 

ヒトの体温は四肢を除く身体の中心部分の核心部とそれ以外の外殻部の2つに分類されており、環境温度の変化に依存しないように外殻部の働き(血管拡張によって発汗を促すなど)によって核心部の体温は約37℃に保たれているのです<(`^´)>

このように、環境温度はヒトの体温を変化させる要因になるのですが、環境温度以外でヒトの体温を変化させる要因としては運動があります!!

運動を行うことによって骨格筋で熱が発生し、熱生産量が安静時の10~20倍に達するのです(゚Д゚;)

 

通常、産生された熱が全く体外へ放出されない場合は、約37℃の体温から1時間程度で約43℃にまで上昇してしまうのですが、

ヒトは、放射(赤外線の出入り)、伝導(空気を含む周囲物体との熱移動)、対流(風)の『乾性熱放散』と発汗による気化熱から熱を放出する『湿性熱放散』で熱を体外に放出することができます(^^♪

このように暑熱環境下では体温が急速に上昇しないように熱を外部環境へ放出しているのですが、暑熱環境下に対して日々のトレーニングで耐性をつけることが可能なのです!!

人間の体は順応する能力を持っているため、日々のトレーニングによって暑熱馴化(暑さに順応すること)すると暑熱馴化前に比べて熱放散が早い段階で行われるようになり、体温の上昇は少なくなります(^O^)v

その結果、暑くても暑熱馴化前に比べれば楽に過ごせるようになり、夏バテ防止になるのです(*'▽')

 

少し大まかな内容でしたが、

夏は暑いという理由から、涼しい部屋の中で過ごしてしまいがちですが、涼しい環境に慣れてしまうと、外に出た際に暑さによって、疲れやすくなってしまうので、夏を乗り越えるためにも暑さに慣れることは大事なのかもしれませんね(*´ω`*)

 

M2 坂井禎良

 

先生からプロテインとダンベルを頂きましたー!!

ご無沙汰しております。

 

新年度も始まり、広瀬研のメンバーも新たに3人のM1を迎えましたー!!

私達M2は、今年度に修論提出を控えているので研究に集中しないとですね(`・ω・´)

 

と、気持ちを引き締めていたそんなある日に・・・

 

広瀬先生から、プロテインとダンベルの贈呈が。。。(;゚Д゚)

これは、研究よりもトレーニングを行うようにということなのか???

 

先生に尋ねてみると・・・

勿論、研究はしっかり行った上でとのことでしたが (笑)

トレーニング不足の私がトレーニングを行う切っ掛けになるようにという先生のお心遣いから、贈呈してくれたようです。

先生の優しさに感動です( ;∀;)

 

そして、頂いた日に同期の佐々部くんとトレーニング室に行き、トレーニングを行った後に美味しくプロテインをいただきました(^O^)

 

嬉しくて、そして急に頂けた驚きで、ブログにアップしてしまいました。

 

M2 坂井禎良

 

第一回広瀬研究室の研究紹介!

広瀬研究室では、常に科学と現場の架け橋となることを念頭において活動しています!!

そこで、広瀬研究室で行っている研究も今後、ブログにて皆様に紹介さて頂き、少しでもスポーツ科学および広瀬研究室に興味を持って頂けたら幸いです。

 

さて、初回は「日本人サッカー選手におけるACTIN3遺伝子多型とフィジカルパフォーマンスに関する研究について一部ご紹介させていただきたいと思います。

 

近年、体力・運動能力に関わる候補遺伝子200以上による報告の中で、骨格筋内に存在するα-アクチン3タンパク質の発現調節に関わるACTN3遺伝子が注目されています。

このACTN3遺伝子とは、RアレルとXアレルの2種類から見いだされる塩基配列の違いを遺伝子多型(RR型、RX型、XX型)のことです(図)。

 

この3つの遺伝子多型のうちで、RアレルをもつRR型とRX型は、骨格筋に含まれるtypeⅡ繊維のみが有するACTN3タンパク質を発現することができ、一方でXアレルのみを持つXX型はACTN3タンパク質を発現することができないため、ACTN2タンパク質というtypeⅡ、Ⅰ線維とともに発現するタンパク質がその機能を補償しています。

また、ACTN3タンパク質はACTN2タンパク質よりもZ膜の構造を頑健にするという特徴を有していることが過去の研究により報告されています。

このことから遺伝子多型の相違は筋の構造的あるいは生理学的特性を介して、アスリートの運動能力や競技成績に影響を及ぼすことが考えられています。

実際に遺伝子多型とアスリートの運動能力の関係に着目した海外の研究報告によると、オーストラリアやジャマイカを母国とするオリンピアやそれに準じるエリートスプリンター、パワー系アスリート、海外一流プロサッカー選手にRR型もしくはRX型が多く、XX型が極めて少ないことを示しています!!

 

前述したようにRR型、RX型を有することはACTN3タンパク質の発現量が高く、筋横断面積が大きく、typeⅡ線維の割合が高いことなどが影響し、XX型よりもスピードやパワー、ジャンプなどの能力が高くなっているものと考えられます。

一方で、XX型は持久的な運動能力に関係するのではないかという説が一部の研究にて示されていますが、未だに一致した見解が得られていないのが現状です。

 

そこで、私は、2013~2015年の3年間、本邦サッカー選手におけるACTN3遺伝子型とフィジカルパフォーマンスの関連性を調査し、遺伝子型を調査する根拠および必要性をより確かなものにするために研究を行いました。

 

その結果、「ACTN3遺伝子型の遺伝的情報を調査し、選手の体力・運動能力を評価することで、選手が潜在的に持つ能力を推測し、個別の遺伝的・体力特性に合致したトレーニングが今後、必要になる可能性があること」や「ある選手が潜在的にスピードやパワーなどの運動能力が高いにも関わらず、それらの能力に対応するトレーニングを行っていないために能力を未だに最大限発揮しきれていない選手の検討を可能にするもの」と考えられました。

 

今後も広瀬研究室の研究活動をブログに載せさせていただきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

広瀬研究室 2014年度修了 芹澤弘樹

 

筑波・早稲田合同研究会

ご無沙汰しております。

 

3/19(木)に国立スポーツ科学センター(JISS)にて開催された筑波・早稲田大学合同研究会に我々広瀬研メンバーも参加させて頂きました。

 

この合同研究会は毎年開催されており、様々なスポーツ医学系の研究について、筑波大学・早稲田大学の先生または学生が交互に発表し、最新の研究について勉強することを目的にして行われています。

画像には「第1回アスリートのためのスポーツ医学研究会」と記載してありますが、名前が変更になったため、第1回と書いてあるのです(^^;

 

スポーツ医学というのは、一言では説明できないくらい、とっても幅広い分野です!

そのため、スポーツ医学の研究は、分野の中で、さらに詳細に分かれており、

先生や大学院生は、それぞれ詳細な専門分野(発育発達、血液循環、筋肉、温度、脳等々)をもっており、その詳細な専門分野(研究テーマ)が集まったものが、スポーツ医学なのであります<(`^´)>

 

そして、研究会というのは何を行う場所かというと。。。

スポーツ医学という幅広い分野の研究を全て1人で研究し、解明するのは非常に困難なため、それぞれの専門分野の最新の知見について、様々な方に発表して頂ける場で、それを聞いて我々は、その分野について勉強させていただくのです(*^▽^*)

 

今回の研究会でも筑波大学・早稲田大学共に様々な研究発表がありどれも大変興味深い発表ばかりで、私も大変勉強になりました('◇')ゞ

 

我が広瀬研からはD3の熊崎さんが「大学ラグビーフットボール選手における脳震盪の既往歴と脳循環の関係」というテーマで発表しました!!

脳震盪を沢山経験しているアスリートは、将来的に認知機能が低下する可能性があるという事実は衝撃的でした。

スポーツにはどうしても怪我が付き物ではありますが。。。

熊崎さんの研究により、脳震盪の分野の研究が少しでも進み、一日も早く衝突を伴うスポーツを行うアスリートが安全にスポーツ活動が行える日が来るといいものです(*´ω`*)

 

また、今回の研究会に参加し、勉強させてもらうと共に、私も研究を頑張ろうという刺激ももらえて非常に充実した1日でした!(^^)!

 

M1 坂井禎良


学生ブログ始めました!!!

はじめまして。

広瀬研究室修士1年の坂井禎良です。

これまでは、広瀬先生からのブログ発信のみでしたが、これからは学生もブログを始めていくことになりましたー(^O^)

なので、これから広瀬研究室の研究活動や日常生活、イベント情報等を積極的に掲載させていただきます('◇')ゞ

 

さて、記念すべき第一回目のブログですが、卒論についてご紹介させていただこう思います(*^^)v

 

つい先日、広瀬研究室学部5期生の卒論発表会が終わりましたー\(^o^)/

みんなとても嬉しそうですねー!(^^)!

 

でも、この笑顔にたどり着くまでには様々な苦労が・・・

 

というのも、当然のことですが、卒論生は研究を行うのも、論文を書くのも初めての経験なので、当然うまくいかないことの方が多くなり、中々思うように卒論が進まずに作成には非常に時間が掛かってしまうんですね。

 

そのため、提出期限の直前には広瀬先生は勿論のこと院生も含めて、みんな大忙しになるんですよ。

 

まぁ、そんなこんなで一生懸命取り組んだ卒論はきっと一生忘れることのできない思い出になったことでしょう(*´▽`*)

 

卒論完成おめでとう!!

そして、お疲れ様でした。

 

M1 坂井禎良